実はかんころ餅の発祥は、ここ外海という説も!
五島地方の名産品として有名な、干したさつまいもと餅米と砂糖をつき合わせた「かんころ餅」。諸説ありますが、実はここ外海(そとめ)が発祥という説もあるんです。元々潜伏キリシタンが、ここから五島地方へ伝えて行ったのだとか。そんな場所で食べるかんころ餅は格別ですよ。
<市民の声> 出津農楽舎代表
手作りのかんころ餅を、ここでしか食べられないメニューで
潜伏キリシタンが紡いできた質実剛健な文化と暮らしを実感したら、しばしの休憩を。以前は各家庭の冬の風物詩でありながら、年々自作する家庭は減り、風前の灯火となっていたかんころ餅づくり。その文化を絶やしてはならないと、2022年にオープンしたのが「出津(しつ)農楽舎」です。老若男女問わずたくさんのお客さんが目当てにするのは、さつまいもに加え、餅米も自家栽培の、昔ながらの優しい甘さが自慢のかんころ餅。定番の食べ方からアレンジまでいただける大満足のメニューをいただいた後には、あなたもきっとかんころ餅ファンの一人になっているはず!
1. しつんたに(地元の方言で出津の谷)に新しくできたかんころ餅カフェ。入りやすいシンプルで家庭的な外観
2. 「この食べ方があったとは!」と長崎人も唸るおいしさの「かんころん(かんころもちの素揚げ)」※コーヒーは別注文
3. お好きなかんころ餅メニューにプラスで楽しめる「+ランチ」。撮影時は「かんころん」にプラス
4. 三種のチーズの塩気が、優しい甘さのかんころ餅とマッチ!「かんころ餅のチーズ焼き」
5. さつまいもの銘柄ごとの違いを感じられる「かんころ餅の炭火焼き(3切れ)」※コーヒーは別注文
6. 地元の大工さんが仕上げた一枚板のテーブルと、カウンターの練塀(外海伝統の石積み)が重厚感を添えています
7. 自然農法で育てたさつまいもを使用。肥沃ではない土地だからこそ、かんころ餅づくりが広まったのだそう
8. 収穫した芋を「いもがんな」でスライスし、「くど(かまど)」でゆがく、昔ながらの製法
9. 北風にあて、すっかり乾燥したものを「かんころ」、それを餅米・砂糖とつき合わせたものを「かんころ餅」と言うんです
10. 外海の青い海と夕焼けをイメージしデザインされた、ノスタルジックなパッケージはお土産にも贈り物にも◎
出津農楽舎
〒851-2322 長崎市西出津町2442
tel : 0959-25-0880
営業時間 : 11:00~17:00
定休日 : 月〜金曜・不定休
カフェ営業日 : 土・日曜、不定期
※かんころ餅づくりの最盛期(11月・12月)は日曜のみ営業
web : https://norakusha.com/