外海ドライブ|JUNE COFFEE

クリスチャンがマジョリティの出津集落へ、ようこそ ここが長崎のふつう!市民のおすすめ

クリスチャンがマジョリティの出津集落へ、ようこそ

日本全国のクリスチャンの割合は0.3%、長崎県では4%ですが、この外海(そとめ)・出津(しつ)集落はなんと50.4%なんです。潜伏キリシタンの時代から地域に息づいてきた信仰は、人々の日々の生活や文化、街並みのあちこちに表れています。海外旅行ではないけれど、異文化に触れるつもりで、ここでの時間を楽しんでみてください。
<市民の声> 出津教会堂・教会守

外海の歴史も文化も、人々の生き方も、ド・ロ神父なくして語れない!

JUNE COFFEEから蛇行する海沿いの道を車で約20分ほど行くと、外海地区・出津集落に到着。「しつんたに(出津の谷の意)」と呼ばれる、山々に囲まれたキリシタンの里です。1883年にド・ロ神父自ら建設した授産施設「旧出津救助院」や、医療・建築・産業と多岐にわたる功績をまとめた「長崎市ド・ロ神父記念館」と見どころは多数。地区内では、ド・ロ神父の関連施設を巡るプロジェクト「ド・ロさまと歩くミュージアム」も進行中で、ゆっくりと集落をめぐれば、外海の人々の信仰に一歩ずつ近づいていくようです。さて、街歩きを終える頃にはお腹の虫が鳴きはじめるかも。休憩は近くのかんころ餅カフェで!

1. 道中にある展望所「永田いこいの広場」。条件が揃えば軍艦島まで見ることができます

2. さまざまな条件ゆえにキリシタンの信仰を繋ぐことができた「しつんたに」。今なお独特の雰囲気があります

3. 出津バス停裏の外海伝統・練塀(ねりべい)の建築。ここが「ド・ロさまと歩くミュージアム」のエントランスになるんだそう

4. ド・ロ神父考案の方法で積まれたド・ロ壁。外海でよく採れる平らな形をした温石石(おんじゃくいし)は、今も人々の生活に根ざしています

5. 旧出津救助院の授産場(写真右)、旧製粉工場(左奥)、薬局(左前)。授産とは、貧しい人々に仕事を与え、生計を立てさせること

6. 旧製粉工場の裏にひっそりたたずむ、とんがり屋根の「マカロニ工場」。白塗りの壁がかわいい

7. 花壇に石畳。美しく手入れされた施設内と、いつもほがらかなシスター。清らかな信仰心があらわれています

8. 授産場2階では、シスターが、ド・ロ神父が持参したハルモニュウムで讃美歌「いつくしみ深き」を演奏してくださいます

9. 旧出津救助院の真向かいにある「長崎市ド・ロ神父記念館」。右奥には子に笑みを向けるド・ロ神父像が

10. 地区内の人を診療したド・ロ神父の医療器具が展示されています

11. 佐賀藩領の境を示す石碑。佐賀藩の飛び地領土のため、取締りを逃れやすく、信仰を繋ぐことができたという背景も

12. フランスを発つ直前、ド・ロ神父が祈りを捧げた建物を模したモニュメント「憩いのパビリオン」

13. 集落内は車の通れない路地も多く、街歩きが楽しい。右奥は、集落全体を見守る出津教会堂

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永田いこいの広場
〒851-2325 長崎市永田町

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旧出津救助院
〒851-2322 長崎市西出津町2696-1
tel : 0959-25-1002
開館時間 : 火~土曜日9:00~17:00 / 日曜日・8月15日・11月7日・12月25日11:00~17:00( ※最終受付 16:30)
定休日 : 月曜日(祝日の場合は翌日)
12/29~1/3
入館料 : 大人400円・中高生250円・小学生以下200円
※団体割引あり
※障がい者は上記料金より50円引き(障がい者手帳をご提示ください)
※建物内は撮影禁止

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長崎市ド・ロ神父記念館
〒851-2322 長崎市西出津町2633
tel : 0959-25-1081
開館時間 : 9:00〜17:00
定休日 : 12/29〜1/3
入館料 : 個人・一般310円(団体・小中高生料金あり)
※長崎市外海歴史民俗資料館との共通入館料
※建物内は撮影禁止

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