いちのせぐち 一の瀬口

かつては蛍が乱舞していた茶屋跡

一の瀬口は、1653年、唐大通事の陳道隆、日本名・潁川藤左衛門(えがわとうざえもん)が私財を投じ、中島川上流の本河内の渓流に架けた半円形の石橋「一の瀬橋」を中心とする旧長崎街道の一部のことで、旧長崎街道から長崎に入る玄関口にあった茶屋跡です。昔このあたりは蛍の名所で、また料亭があったことから、いつのころからか「蛍茶屋」と呼ばれるようになりました。現在は、路面電車の発着点「蛍茶屋」として知られています。
長崎を旅立つ人と見送る人たちとが別れを惜しみ、酒を酌み交わしたこの地ですが、当時をしのばせる遺構は、今では「一の瀬橋」と、付近の旧長崎街道の一部だけとなっています。
橋銘に刻まれた「ICHINOSEBASHI」のローマ字は、1887年ごろ刻まれたものです。また橋のたもとに旧長崎街道、長崎から諫早までの道のりを示す案内板も設置されています。

エリア
長崎市中心市街地エリア(平和公園・稲佐山・グラバー園など)
カテゴリー
歴史・文化財

もっと詳しく知ろう! 一の瀬口

  • ローマ字で刻まれた橋銘-0

    親柱にローマ字で刻まれた文字

    ローマ字で刻まれた橋銘

    長崎に架かる石橋の中で唯一橋銘にローマ字が刻まれている一の瀬橋。
    “ICHINOSEBASHI”の文字は、明治20年(1887)頃、橋が架け替えた際に刻まれたものです。

    かつてはこの辺りを“一番はじめのところ”という意味で一の瀬といい、その地名がそのまま橋銘となりました。そして、ここにあった茶屋は実は「一瀬の茶屋」というのが本当で、清流が流れ蛍の名所だったことから、人々はいつの間にか「蛍茶屋」というようになったのだそうです。

基本情報

住所 〒850-0012 長崎県長崎市本河内1丁目、中川2丁目
電話番号 095-829-1193(長崎市文化観光部文化財課 )
FAX番号 095-829-1219
交通アクセス 路面電車/長崎駅から(蛍茶屋行)乗車、「蛍茶屋」電停下車、徒歩約3分
バス/「蛍茶屋」バス停下車、徒歩約3分
リンクURL 長崎市公式サイト
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