みさきのかんのんぜんじ みさきの観音禅寺
平安時代からの歴史を誇る寺院
長崎市の西端、脇岬の地にある曹洞宗「円通山観音禅寺」は709年、有名な僧侶・行基(ぎょうき)によって観音菩薩像が建立されたことから開山された、1300年余の歴史を誇る長崎市近郊随一の古い寺です。現在の建物は江戸時代に再建されたもの。かつてこの辺りは貿易港で中国へ渡る要地だったため、当時から開けていたのです。
平安時代末期に創建された当初は真言宗のお寺で、御本尊は国指定重要文化財の木造千手観音立像(もくぞうせんじゅかんのんりゅうぞう)、通称「みさきの観音」で、高さは約2m半あります。昔から長崎からの参詣者も多く、唐人屋敷跡に隣接する十人町(じゅうにんまち)から観音様へと続く約28kmの「御崎道(みさきみち)」という道があり、この道にそって観音様詣りをしました。今も「みさきみち」と標された石碑が残っています。
江戸時代、長崎の人々が参拝していた証拠に、境内には長崎の町人が寄贈した「石灯籠(いしどうろう)」や本堂の「太鼓」、「梵鐘(ぼんしょう)」などが残されています。また、本堂には150枚の「天井絵花卉図(かきず)」があり、長崎の絵師、石崎融思(いしざきゆうし)や川原慶賀による「花鳥画」は、県指定有形文化財となっています。
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基本情報
住所 | 長崎県長崎市脇岬町 |
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電話番号 | 095-893-1111(野母崎地域センター) |
お問い合わせ先 | 095-829-1193(長崎市文化観光部文化財課) |
交通アクセス | ・長崎バス/「長崎駅前南口」バス停から(樺島・岬木場行)乗車約1時間、「観音寺前」バス停下車徒歩約3分 ・車/JR長崎駅前から約50分 |
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