ほんじゅうざんじしょうじ 本住山 自證寺
キリスト教禁令の中、信仰に生きた自證院
琴海戸根町の国道206号線沿いに銀杏の巨木が見えてきます。ここは日蓮宗の歴史ある寺院「自證寺(じしょうじ)」。趣きのある山門をくぐると右手に鳥居があり、神仏分離令が出される明治以前の寺社光景を偲ばせる風景です。
自證寺は1658年、大村藩の家老・浅田安昌によって祖母・自證院(じしょういん)の菩提を弔うために建てられました。この自證院は、日本初のキリシタン大名・大村純忠の長女「お伊奈」で、お伊奈もまたキリシタンで洗礼名を「ドンナ・マリイナ」といいます。
マリナ伊奈は家臣で熱心なキリシタンの浅田純盛に嫁ぎましたが、キリシタンの弾圧が激しくなると大村藩の領地だった戸根に日蓮宗を装った庵を築きます。そこで宣教師をかくまったり、密かに宣教を行い、キリスト教の信仰を貫いて、島原の乱の翌年の1639年、その生涯を閉じました。歴代墓地には自證院の墓があります。
境内には水徳浄行菩薩があり、頭から水をかけて清め、身体の悪い部分と同じ場所をさすると直るという言い伝えがあります。
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基本情報
住所 | 長崎県長崎市琴海戸根町1096 |
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電話番号 | 095-884-2005 |
交通アクセス | ・バス/「長崎駅前」バス停から長崎バス(大串・長浦・亀浦)行き乗車で約1時間、「自証寺前」バス停下車すぐ ・車/JR長崎駅前から約45分 |