かわはらおおいけこうえん 川原大池公園

県内最大の天然湖「川原大池」がある公園です。

野母半島県立公園の中心に位置し周囲は約2km、県内最大の天然の淡水湖として知られています。もともとは入江でしたが、除々に砂櫟が堆積して海から遮断され、現在の形となりました。
その昔、この近くに住む美しいお姫様が船もろとも池の中に沈んでしまい、やがて龍となったという阿池姫伝説が今でも語り継がれています。
自然豊かな環境で野鳥や淡水魚が多く生息し貴重な植物にも恵まれている一帯は、「川原大池樹林」として長崎県指定の天然記念物に指定されています。公園内には海水浴場やキャンプ場もあり、シーズン中は家族連れやグループでアウトドアを楽しむ人たちで賑わいます。
湖畔は遊歩道が整備されているので、バードウォッチングや昆虫採集などゆったりと自然とふれあいながらウォーキングを楽しむのも良いでしょう。

エリア
伊王島・野母崎エリア(恐竜博物館・軍艦島など)
カテゴリー
歴史・文化財 公園
旅のテーマ
景色・夜景を楽しむ 夏におすすめ

もっと詳しく知ろう! 川原大池公園

  • 川原大池のなりたちにまつわる神秘的な昔話-0

    川原大池のなりたちにまつわる神秘的な昔話

    時は平安時代中期、一条天皇(在位986~1011)の頃。
    肥前の国高来郡川原村(現在の川原)の領主、大蔵太夫高満には、阿池姫(おちひめ)という容姿端麗な娘がいました。
    阿池姫は領内の大山にあった楠の大樹に幼いころより慣れ親しみ、周囲の者は「姫は楠の大樹に恋をしてしまったらしい」と噂したほどでした。
    それから数年後、高満は例の楠の大樹で船を造りました。ところがこの船を海岸まで引出そうとしたとき、船が全く動かなくなってしまいました。
    そこで高満が占ってもらうと、"阿池姫という娘を船に乗せると人力なしで船おのずから海に浮くべし"と言われました。
    さっそく高満が阿池姫を美しく飾って船に乗せると、不思議なことに船が一人でに動きだすではないですか。
    しかし大池の所にさしかかると空は一変、大暴風が起こり、雷はとどろきました。
    そしてなんと、地が裂け、一里四方の地面が沈んでたちどころに池となったのでした。
    そして阿池姫は、船もろとも跡形もなく消えてしまったといいます。

    しかしこの話にはまだまだ続きがあります。

    この事件後も、大池の周囲では妖気が漂って人が寄り付かないので、高満は熊野から弟であり修験者の知行を招いて妖気退散の祈祷を行いました。すると満願の夜、鋭い目、赤い舌、五つの角を持つ龍が現れました。龍はひとたび池に潜ってから再び現れると美しい阿池姫の姿になって"私(阿池姫)は実は文珠菩薩なのです。この後私を川原権現として崇めればこの地の守護神となりますよ"と言いました。そのため知行は、池の西に権現堂を建て、自ら文珠菩薩像を刻んで安置しました。その際に建てられたのが、今も川原大池にある池の御前神社です。
    お堂には、この大池に現れた龍がまつられ、哀しい「阿池姫伝説」として今も語り継がれています。

基本情報

住所 〒851-0408 長崎県長崎市宮崎町969-1
電話番号 095-892-1114(長崎市南総合事務所地域整備課)
FAX番号 095-892-1240
交通アクセス JR長崎駅からバス(川原行)で約50分、川原公園前下車徒歩5分
備考 キャンプ場利用の場合は事前申込が必要になります。
リンクURL 長崎市公式サイト
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