そうだ、長崎のとっておきの話をあの人この人に聞いてみよう。インタビューするのは長崎にゆかりのある、長崎愛に溢れた人たち。名づけて「NAGASAKI知る人VOICE」。あなたが想う、長崎のとっておきを教えてください!!
あなたの長崎愛、聞かせてください。インタビューしたのは…?
林田洋平
Yohei Hayashida
ザ・マミィ / 長崎市出身東京在住
お祭りもソウルフードも大好き。長崎市には青春時代の思い出が至るところに詰まっています。
1992年9月10日生まれ、長崎市出身。長崎県立長崎西高等学校を卒業後、筑波大学生命環境学群生物資源学類へ進学。お笑いの道に憧れ、中退。スクールJCA(プロダクション人力舎が運営)24期生として入学後、トリオ「卯月」を経て、2018年9月に現在の相方・酒井貴士とお笑いコンビ「ザ・マミィ」を結成。キングオブコント(2021年)にて決勝進出、準優勝。趣味はラジオ鑑賞(深夜ラジオ)、カメラ(一眼レフでの撮影)。特技はカリンバ、ヘディング(サッカー)。現在、お笑い芸人として多方面で活躍中。Twitter:@rrrrice_99 Instagram:rrrrice_99
ー高校卒業まで長崎で暮らしていたんですよね?
小学2年まで佐賀に住み、小学3年から高校3年まで長崎で暮らしました。住んでいたのは小江原で、小江原小、小江原中の出身です。市内に住んでいる人だとイメージできると思いますが、かきどまり運動公園(長崎市総合運動公園)のある山の上のほうです。「今日は雪が降ったね」なんて言いながら、車で町のほうに下っていくと「あれ?下界には雪が降ってないぞ」っていうような地区でしたね。当時はシティボーイなんていう言葉は知らなかったけど、まちに憧れを抱きつつ、坂道を駆け回っていましたね。今でも足腰の強さには自信があります(笑)
ー高校は長崎西高等学校ですよね?
はい、シティボーイとして3年間、下界で過ごすことができました。僕らが中高生だった頃に(みらい長崎)ココウォークや出島ワーフ、(長崎)水辺の森公園がドドドッとでき、皆こぞって”話題のスポット”でのデートを画策していました。青春時代っていうやつですね。
初めて付き合うコとココウォークの観覧車に乗る。今はどうか分からないけれど、当時高校生だった僕たちの鉄板のデートコースといえば、ココウォークでしたね。ご多分に漏れず、僕もクリスマスぐらいの時期に観覧車に乗りました。懐かしい(笑)
出島ワーフ
水辺の森公園
ー長崎で過ごした10年間、いろいろな思い出がありそうですね。
何から話そう? 長崎って年間を通してたくさんお祭りがあるじゃないですか。夏になると式見でも地区別対抗のペーロン大会があってクラブ活動として参加していたし、秋になると毎年、小さい頃から長崎くんちを見に行ってました。長崎市役所の近くの塾に通っていたので、行き帰りにおくんちの練習風景を見られるのも日常のひとコマでしたね。遠くのほうから音が聞こえてくると「もう9月か」みたいな。おくんち当日の諏訪神社の奉納踊りも小学生の頃、一度だけ観たことがあります。これは自慢できますよね? 生まれ育った小江原は踊町ではなかったのでおくんちのメンバーに入ることはできなかったけど、引っ越せばできると聞いて、ちょっといいなと思っていましたね。高校生になると、いろんな地区から学校に集まるので、「お前、小さい頃にあそこに乗ってたんだ」みたいな話になってちょっとしたヒーローが生まれたり、いろんな思い出があります。
ランタンフェスも好きでした。みなとまつり(ペーロン大会と同日開催)は友達や彼女と行き、ランタンフェスは家族と行くイメージで、小学生の頃、ランタンフェスの会場に豚の頭が飾られていて腰を抜かしそうになりました。ヒーッっていう(笑)
ー現在、東京在住ですが、改めて長崎に住んで良かったなと思うことはありますか?
仕事の営業で年に2回ぐらい長崎に帰ってくる機会があるんですが、相方を含めて芸人仲間から「いいところだね」「人が優しいね」「ご飯が美味しいね」といった風に褒められると、純粋に嬉しいです。住んでいた当時に意識することはなかったけど、市内を歩いていると異国情緒漂うスポットが多くあるし、ソウルフードもみな美味しいし、長崎には自慢できるところがたくさんありますよね。観光で来た人たちが食べられるかは分からないけど、個人的には二日目の皿うどんがおすすめです。親族の集まりやお盆シーズンになると皿うどんを出前するんですが、絶対に余るように頼み、次の日にしなしなになった皿うどんを食べるのが林田家流でした。食にまつわる話はまだまだたくさんあって、正月に食べるナマコも好きだったし、おばあちゃんが作ってくれたきな粉をつけて食べるちまきも大好きでした。
ー県外の人におすすめしたい長崎のポイントは?
僕個人でいうと、おすすめの季節は秋から冬に移り変わっていく空気感が好きです。空が澄んでいるので遠くのほうまで”長崎の風景”を味わい尽くすことができると思います。高校生の頃、少し肌寒くなったまちを歩いていると、川や海からの風がふわっと吹いてきて、部活帰りにいくらでも歩ける気がしていました。おすすめのスポットで言うと、出島ワーフあたりが好きかなぁ。長崎港から少し離れた女神大橋の方向に夕日が沈んでいくのって、住んでいた当時から奇跡だと思っていました。近くには水辺の森公園もあるし、稲佐山のほうを眺めた時の夜景もサイコーです。沈んでいく夕日に想いを馳せたら、思案橋へと繰り出してみてください。名づけて、思案橋で飲んじゃいましょうコース。締めの思案橋ラーメンもお忘れなく!