グルメ編集者がオススメ!
名店の「実は美味しい」こっちのメニュー1日、食べ歩きプラン
うまいものは食いしん坊に聞け。こんな言葉が示すように、日夜、長崎の“旬なネタ”を求めて走り回る地元誌・編集者は、グルメ情報についても一家言ある人ばかり。なんとも頼もしい限りです。そこでここでは、「名店の『実は美味しい』こっちのメニュー」をテーマに、名店と評される飲食店の看板メニューに加え、「実はこっちも美味しいんです!」をご紹介。皆さんご存じのように、グルメタウン長崎には“うまかもん”が盛りだくさん。限られた時間の中で何を食べるかはあなた次第!王道グルメもいいけれど、隠れた旨メニューを頼んでみるのも一興です。地元グルメ編集者が提案する、1日で食べ歩き完了できるグルメツアーはいかが?
ランチの前に、ちょいパク
焼小籠包が有名な〈チャイデリカ〉の、こっちもオススメ「長崎成功胡椒餅(ながさきせいこうこしょうもち」
新地中華街から徒歩2分のところにある〈チャイデリカ〉。中国出身のオーナーが上海市民のソウルフード焼小籠包を長崎風にアレンジした「長崎焼小籠包」が人気ですが、ここで「実はガチ推し」したいのが「長崎成功胡椒餅」。花椒など6種類のスパイスがきいた肉餡が、サクサク・もちもちの練りパイ生地の中にたっぷりと詰まっていて、一口食べるとやみつきになります。台湾に伝わる胡椒餅を長崎県産ブランドの「雲仙もみじ豚」を用いてアレンジされたという肉餡は、ガツンとパンチがきいたエキゾチックな香りで、台湾屋台にいるかと毎回思ってしまいます。
長崎焼小籠包 チャイデリカ
長崎市銅座町5-12
095-870-7443
11:00~21:00(LO20:30)
火曜休
お昼は、“口福”で満腹
トルコライスが有名な〈primroseプリムローズ〉の、こっちもオススメ「イタリアンハンバーグランチ」
眼鏡橋もかかる中島川沿いにあるトルコライスで有名なレストランですが、パスタや ハンバーグもとってもおいしいです! 中でも毎回おいしさに唸る「実はガチ推し」なのが「イタリアンハンバーグランチ」。ホッとするような家庭的な味わいと、ちょっと上品な感じが合わさっているハンバーグが魅力的。チーズをのせて焼いたハンバーグにナイフを入れた時の溢れ出す肉汁がたまりません。その肉汁の甘みと、トマトソースの酸味のバランスがこれまた絶妙。付け合わせのふわふわのスクランブルエッグやたっぷりのサラダも満足度が高いです。眼鏡橋の目の前でロケーションも最高!
レストランprimrose(プリムローズ)
長崎市古川町3-3 若喜屋ビル2F
095-829-2115
11:30~15:30/18:00~21:30
不定休
ランチ後、散歩中に立ち寄りスイーツ
カステラが有名な松翁軒〈喫茶セヴィリア〉の、こっちもオススメ「レモンケーキセット」
腹ごなしに路面電車の線路沿いの道を歩きながら、目指すのは天和元年(1681年)創業の〈松翁軒〉本店2階にある〈喫茶セヴィリヤ〉。言わずと知れた長崎カステラの老舗です。長崎市役所新庁舎のすぐ隣にあるので、別記事に掲載している市役所19階展望フロアに立ち寄ることもお忘れなく。こちらのお店、最近の「実はガチ推し」は「レモンケーキセット」です。発売以来、人気が増す一方だったというレモンのカステラ生地を使った新メニューとして2023年5月から提供をスタート!砂糖漬けした長崎県産檸檬の果皮の爽やかでほろ苦い風味と、カステラの甘さを檸檬風味のチョコレートがコーティング。定番のカステラとはちょっと違った、でもちゃんと老舗の味わいを堪能できるので、なんだか得した気持ちになる一品です。〈喫茶セヴィリヤ〉限定メニューで、可愛い箱入りのお土産用もあります
喫茶セヴィリヤ
長崎市魚の町3-19-2F
095-822-0410
11:00~17:00
カフェでもお持ち帰りでも
シースクリームが有名な〈梅月堂〉の、こっちもオススメ「アップルパイ」
浜町アーケードの方へ戻り、次に訪れたいのは、長年愛されてきた和洋菓子の老舗です。 昭和初期に日本で初めて〈梅月堂〉が作った黄桃とパイナップルがのった長崎だけのオリジナルケーキ 「シースクリーム」が群を抜いて有名ですが、「実はガチ推し」スイーツは「アップルパイ」と「ポンム・びっくりりんご」です。昔からあるメニューの一つで、サクサクのパイ生地とたっぷりの甘いりんごがやみつきになります。「ポンム」はなんと!りんごが丸ごと1個とたっぷりのカスタードクリームがパイ生地で包まれていて、全体を覆うパリパリのパイ生地と飴との味の相性抜群。ゆっくりできる人は、2階にあるカフェ〈サロン・ド・フィーヌ〉へ。「シースクリーム」や「アップルパイ」を味わえます。「ポンム」はテイクアウトのみ。
梅月堂本店
長崎市浜町7-3
095-825-3228
10:00~19:00
夜ご飯、もしくは〆に
おにぎりが有名な〈かにや〉の、こっちもオススメ「おでん」
長崎の1日の〆といえば、繁華街・銅座。飲んだ後の〆の定番といえば〈かにや〉。地元民だけでなく観光客にも大人気のおにぎり専門店です。33種類のおにぎりは、すべてSランクの新潟県産コシヒカリと有明最高級の海苔が使われており、ひとつひとつ丁寧に握られています。〈かにや〉は、おにぎり以外のメニューも豊富。串焼き、お茶漬けやお吸い物、五島うどん……。その中でも「実はガチ推し」なのが「おでん」です。大根、厚揚げ、たまご、牛すじなど、10種類以上あるおでんは、甘めの出汁の味がしっかりめについていて、身体中に旨みがしみわたるようです。ガヤガヤと多くの来店客で賑わう店内の雰囲気も込みで、楽しんで欲しいです。訪れる時間によっては少し並びます!
おにぎり専門店 かにや 銅座本店
長崎市銅座10-2
095-823-4232
18:00~翌3:00
日曜休(月曜祝日の場合、日曜営業、月曜定休)
長崎市民のとっておきVOICE
市民の声に耳を傾けてみたら、知らない長崎がこんなにあった。今年、あなたの知らない長崎へ行こう。
福島彩加
長崎市は「魚では差が付かない」くらい、どこに行ってもお魚がおいしいのは有名ですが、実は、旨い焼き鳥店の激戦区でもあるんです!特に、思案橋~銅座エリアは、大衆居酒屋、コースのみのハイクラス焼き鳥店、創作串が自慢のお店などが、バラエティ豊かに軒を連ねます。一つに絞るのが難しいですが、イチ押しは大衆向けの〈炭火焼鳥 すずらん〉。まだオープンして2年と新しいですが、週末は予約必須!一本一本の串が大きくてふっくらジューシー。備長炭と丸炭を使い分けて温度を微調整し、より細部まで火の入り方を管理しています。県外出身の私が長崎で初めて出会った「白レバー」は、とろっとしたレバーに、ネギとごま油がたっぷり乗っていて、口の中で溶けます。“レバー”の概念が変わる逸品。こちらを訪れたときは、ぜひ体感してみてくださいね!!
福島彩加
ながさきプレス 編集者
地元人が愛してやまない〈かんざき食堂〉さんには子供の頃からお世話になっており、祖父母に出前を取ってもらったり、家族で食べに行ったりしていました。〈料亭 一力〉がある寺町通りから1本入った中通りにあるお店です。〈かんざき食堂〉さんでのオススメを2つ紹介します。まず1つ目は、「カツ丼とうどんのセット」です。長崎人が好きな少し甘めの味付けのカツ丼とうどんのお出汁が五臓六腑に染み渡ります。2つ目は皿うどんです。細麺、太麺どちらも美味しいですが、僕は太麺派です。上にかかっているブラックペッパーがいい仕事をしています。はじめはそのまま、途中からはソースをかけて、2度楽しめます。他のお料理も美味しいので、いつも何を頼むか迷ってしまいますが、やはりカツ丼とうどんのセットですかね!笑
山本卓
料亭一力 八代目
福田 浩志
4年前にタクシードライバーを始め、色んなお店を食べ歩くようになりました。お客様にはよくちゃんぽんのお店を聞かれますが、私のお気に入りは、長崎市役所旧庁舎のそば、桜町の〈手打うどん さぬきや〉です。うどんはもちろん、とにかく“おだし”が美味しいんです。いつも頼むのは「まんぷくセット」。えび天やごぼう天などが乗った大盛うどんにいなりかおにぎりが付いていて、忙しいときでもぺろっと食べられるので満足度◎です。時間があるときは、その近くの小さな喫茶店「珈琲専科 囁き坂」にもよく行きます。コーヒー豆やダッチコーヒー(ウォータードリッパー)が並ぶほっと落ち着く店内で、マスターが淹れるコーヒーは最高ですよ。マスターの人柄に惹かれる方も多いと思います。
福田 浩志
ラッキー自動車株式会社 ドライバー