自分がフレームインして完成!いまはココ、長崎ベストビュー案内
長崎港を中心に、山々が取り囲むすり鉢状の地形から立体的な風景を創りだす長崎市は、世界新三大夜景都市のひとつとして知られているとおり、世界が認めるビュースポットが市内の至るところにあります。昼と夜で表情を変える稲佐山、鍋冠山からの眺望、海岸から望む軍艦島の雄姿などは、まちがいなく旅気分を盛り上げてくれるはずです。
本記事では実際に立つ、歩く、のぞくなどして、自分がその景色に収まることで完成する穴場的フォトジェニックな場所をご紹介!名付けて「いまはココ、長崎ベストビュー案内」。旅の思い出が深まり、動画撮影にもオススメな、あなただけのマイベストビューと出会う旅をぜひどうぞ!
〈諏訪神社の大門〉
大きな門のフォトフレームを使って長崎の風景を切り取る
長崎屈指のパワースポット、諏訪神社で今回紹介したいのは「大門からの風景」。ふもとの「一の鳥居」からおくんちの奉納が行われる「踊馬場」を抜け、「長坂」と呼ばれる階段を登り切った先で、大門が出迎えてくれます。門をくぐると現れるのは、諏訪神社の荘厳な社殿。そして振り返ると広がるのが、長崎市内の風景です。門から見下ろすその眺望は、登り切った疲労感と充足感も相まって、とてもエモーショナル。大門から少し引き気味で写真を撮れば、まるで門がフォトフレームのような演出となって長崎の風景を切り取ってくれます。自身のシルエットも込みで収めてみてください。
鎮西大社 諏訪神社
長崎市上西山町18-12
長崎駅前から路面電車「蛍茶屋」行で約6分「諏訪神社」下車、徒歩約5分
JR長崎駅前南口から長崎バス70番系統「風頭山」行で約10分「諏訪神社前」下車、徒歩約5分
長崎芒塚ICから車で約10分
〈六角道〉
道の真ん中に巨木!地元の人にとっても難関な道
諏訪神社の裏手、長崎公園の北側にある車道、そこに「六角道」と呼ばれる場所があります。決して広くはないこの道の、なんとド真ん中に巨大なクスノキが、しかも7本続けて連なっています。それぞれ樹齢数百年を数えるという巨木たち、実は大切な御神木。というのも、かつてはこの一帯は諏訪神社の一部だったからなのです。自動車も通るこの道、狭いところでは2メートルに及ばないというから、なかなかにスリリング。2人以上の旅なら、助手席で動画撮影してみるのもいいかも。くれぐれも運転中はご安全に。
六角道(通称)
長崎市上西山町19
日本銀行長崎支店から長崎県立図書館横を通り、立山公園へと上がる急斜面の坂道の中腹
〈かきどまり白浜〉
自然のスケール感で、イイネ確実⁉ 穴場な「エモロケーション」
JR長崎駅から北西部へ、30分ほど車を走らせると現れる「かきどまり白浜」。市街地からも近く、バーベキュー設備もあるので地元人の隠れ人気・海スポットでもあります。実は、映画やドラマのロケ地としても、何度か使われたこともある場所です。波の浸食によって齧られたりんごのように象られるようになった「りんご岩」と呼ばれる奇岩は、近くで目の当たりにすると結構なスケール感で、ダイナミックな写真が撮れるはず。夕陽が撮影できる時間帯が特にオススメです。りんご岩の奥には、奥行きのあまりない、洞窟のような自然のトンネルが。こちらも写真映え度抜群です
かきどまり白浜
長崎市柿泊町120
JR長崎駅から車で約30分
〈長崎市庁舎 19階展望フロア〉
ひと味違った長崎の景観を楽しむ市街地ど真ん中のシン・ビュースポット
長崎の隠れ絶景スポット、実はマチナカにもあります。それは、2023年1月に開庁した長崎市役所新庁舎の最上階、19階の展望フロア。市内各所にある絶景スポットは、高台からすり鉢状のまち並みを眺望できるのに対して、こちらの展望フロアでは、すり鉢の中から、まちを一望できるスタイル。屋上庭園からは、遠くは長崎港や女神大橋まで、展望スペースからは金比羅山方面も見渡すことができます。実は、展望ホール南(ギャラリーウォール)を通り抜けた先にも、額縁の中に自分も入れるようなビューポイントがあります。さらに、展望フロアは、市役所なのに夜間も開放されているのもGood!世界新三大夜景と謳われる長崎を、稲佐山や鍋冠山からの王道的夜景と比べて楽しんでみてください。
長崎市役所庁舎
長崎市魚の町4-1
<長崎バス・県営バス>
「市民会館」バス停下車すぐ、
「市役所前」(旧庁舎前)バス停下車徒歩2分
<長崎電気軌道>
「市役所」電停下車すぐ
展望フロア開放時間/8:15~21:30
長崎市民のとっておきVOICE
市民の声に耳を傾けてみたら、知らない長崎がこんなにあった。今年、あなたの知らない長崎へ行こう。
武次 亮
野母崎、三和、香焼、伊王島、高島、土井首、深堀と長崎市南部の7地区は全て海に面しており、それぞれ個性が異なった美しい海や夕日などを望むことができます。なかでも、僕のお気に入りの場所は、鶴見台の第3公園から望む夕日です。少し高台になっているこの場所からは、土井首地区の住宅や団地、工場、香焼のクレーンなどが重なった町並みが、眼下に広がります。その町並みが茜色の空にシルエットのようになっていく景色は、つい足を止めて見惚れてしまいます。これまでの地域の歩みを感じられるような、景色ではないかと思います。
武次 亮
長崎市南部地区限定フリーペーパーHajikko発行
平山 広孝
長崎都市・景観研究所/null 所長
柴原龍一
撮影でいろいろなところに行く機会も多く、今まで長崎の多くの場所を訪れました。長崎市には海や山などの自然や、歴史的建造物など素敵な場所が多いのですが、その中でも今回おすすめしたいのは、長崎市南部にある脇岬海水浴場です!四季を問わず美しく、水平線と波の音が癒してくれます。フォトウエディングなどの撮影でもおすすめのスポットです!僕は撮影で最初に訪れてから大好きになり、ビーチの階段から珈琲を飲みながらのんびりと海を眺めたり、砂浜を歩いたりしながら楽しんでいます。ひとりでも、ご家族、ご友人などとも楽しい時間を過ごせると思います。ぜひ一度訪れてそこからの景色を見てほしいです!
柴原龍一
柴原寫眞 代表