長崎市観光マスターブランドってナンだっけ?構築背景・取組みを説明します-1

長崎市観光マスターブランドってナンだっけ?
構築背景・取組みをご説明

2023.06.01 更新

長崎市観光マスターブランド「暮らしのそばに、ほら世界。」をご存じですか?

長崎市は、日本人であれば誰もがその地名を知っており観光都市として大きなアドバンテージがありますが、
観光資源も多く、個々が単独でPRされることで、長崎像がぼんやりとしてしまい、本当の魅力が伝わっていなかったり、
観光についてもまだまだ課題があります。

長崎市観光マスターブランドは、長崎市観光が抱える課題を少しずつ解決しながら、
市が掲げる「選ばれる21世紀の交流都市」の実現に向けて、
令和3年度にブランド検討会や市民ワークショップを経て作成、令和4年4月に完成・お披露目されました。

ここでは、長崎市観光マスターブランドの構築背景とこれからの取組みについて説明します。

恵まれた観光都市「長崎市」に必要な観光ブランディング

長崎市は、食・歴史・文化・自然などの項目一つ一つとっても「自慢したいもの」が数多くあり、観光資源が豊富です。
それらは長崎市ならではの「魅力的な部分」ですが、その体験をひとつひとつバラバラに伝えてしまっては、
長崎市外の方に長崎市のもつ"真の価値”である「多様な魅力が繋がったストーリー」が伝わらず、
次の旅行先の候補に「長崎市」を想起させることは難しくなります。

長崎市では、"真の価値”である「多様な魅力が繋がったストーリー」を伝えていくために、
観光ブランディングの重要な部分は、「プロモーションの一貫性」と「体験の一貫性」と位置づけ、
これまで「個別戦略=個人戦」であった観光資源の項目を「ブランド戦略=総力戦」として包括し、
一気通貫した価値訴求と情報発信によって、観光資源ひとつひとつの価値をさらに高めていきます。

そして長崎市への訪問客が、これからは長崎市のファンとなり交流人口が拡大していくことも目的とし、
長崎市観光マスターブランドの構築はスタートしました。

どこにもない魅力はみんなでつくるもの

長崎市観光ブランドを創り上げ育てていくために一番重要だと考えていることは
「長崎市の中にいる人」が一体となることです。

行政や私たちDMOだけでなく、市内事業者や市民を含めた全員(長崎人)が、
長崎市観光への誇りを持ち、魅力ある長崎市を作り上げることで、訪問客との交流が活発になり、まちが潤い、
市民に還元され、暮らしやすさが向上していく。この好循環を生み出すためにどの役割の人も欠けてはいけません。

観光ブランディングは、長崎を訪問される方も、長崎市民も、社会を「HAPPY」にしていくこと。

そのために、長崎市観光マスターブランド検討会と長崎市民ワークショップを開催しました。

ー市民ワークショップー

市民ワークショップでは長崎市民約30名が年代ごとのチームに分かれ、
「市民は普通だと思ってるけど、それ観光客には魅力的かもよネタ」を探し、
長崎市にしかない体験の掘り起こしを行いました。

ワークでは、6つの質問にチームで取組みました。
①家でよく食べるもの
②長崎市ならではの習慣
③よく行く市内のお店(場所) ※行く目的も含めて
④本当は教えたくない隠れ家的なおすすめ店
⑤県外の人にぜひ寄ってもらいたい場所 or お店
➅県外の人に体験してもらいたいほど魅力的な場所

各ワークごとに、「長崎市の魅力になる事実の抽出」→「テーマの発表」→「チームで意見を出し合ってまとめ」→「チームごとに発表」を行いました。

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多様な魅力を包み込む、ロゴマークとスローガンに込めた想い

検討会と市民ワークショップを受けて構築された長崎市観光マスターブランドの、
ブランドコンセプトは、「近さ」そして「多様性の包み込み」です。
開港から約450年もの間、市民の暮らしのそばにはいつも「新しい世界」が存在し、
絶えず変化・進化し続ける街を、長崎市民は持ち前の「懐の深さ」で包み込んできました。

スローガン「暮らしのそばに、ほら世界。」は、
長崎市にもともとある文化のすぐそばに、世界の文物が混じり合った建物や習慣があり、地理的要因だけにとどまらない、あらゆる距離の近さがある街であることを表しています。

ロゴマークは、
下部に「港・海・海流」を表す3本線と、上部に夜景の美しい「稲佐山・風頭山・鍋冠山」とその斜面にあふれる街並み
それらに挟まれるようにこの特徴ある地形から生まれた「和・華・蘭」をつないで融合した長崎特融の文化を表現しています。

また同時に選定された、プロモーションフレーズ「長崎で、会いましょう。」は、
下記5つの視点で、長崎市を訪問するきっかけをつくるための誘客フレーズとして選ばれました。

① 共感性の高もの
② 長く使え、飽きられないもの = 価値訴求の築盛が可能なもの
③ 長崎の重層的で多様性のある世界観を様々な形で伝えることができるもの
④ 長崎が国と国、文化と文化を繋いだ出会いの街である本質をとらえたもの
⑤ 「行かないと出会えないリアル」の楽しさを伝えるもの

長崎市観光マスターブランドの今後の展開

長崎市観光マスターブランドは、この先25年間長崎市観光のシンボルとして使用していくことを目的とし構築し、
長崎市の商標として、登録を行いました。

長崎市観光イベントや誘客PRのポスターやパンフレットに掲出。
市民や市内事業者の皆さんも無料でご利用いただけます。

とはいっても、まだまだ生まれたばかりで、長崎市内でも認知度は1割ほど。
なので、長崎市民や市内事業者のみなさんに向けても、長崎市観光マスターブランドや、
長崎市観光の再発見につながる取組みとして「I am 長崎人」という取組みをスタートしました。

詳しくは、I am 長崎人「学びの場」ページで取組みをご紹介します。
いつかみんなで「We are 長崎人」となれることを夢見て。
ふるってご参画ください。よろしくお願いいたします。

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