長崎市観光マスターブランドの長崎市内波及に向けた
「I am 長崎人」の取組み
「選ばれる21 世紀の交流都市」の実現に向けた「長崎市観光マスターブランド」
これは「長崎市を訪れる方に伝えるためのシンボル」としてだけではなく、
長崎市に生活する市民の皆さまと一緒に「長崎市観光」を盛り上げていくための軸となるように考え、構築されました。
観光ブランドを創り上げ、育てていく上で一番重要なことは「長崎市の中にいる人」が一体となることです。
長崎市内への長崎市観光マスターブランドの波及と、長崎市民・市内事業者の皆さまと一緒に「長崎市観光」を盛り上げていくため、
長崎市内波及に向けた取組み「I am 長崎人」をスタートします。
長崎市が抱える「3つの観光課題」をズバッと解決
そもそも、長崎市観光マスターブランドの構築の意味ってナンだっけ?
高橋さん
雑誌「Discover Japan」統括編集長の高橋です。
日本人であれば誰もが地名を知っている長崎市は、観光都市としてそれだけで大きなアドバンテージがあると思います。恵まれた観光都市「長崎市」にある3つの課題とそれを解決するための方法を探ってみましょう。
まず、課題の1つ目。「本当の魅力が知られていない」ことについて、
観光マーケティングリサーチを行っている、DMO NAGASAKIの小林さん、立石さんに聞いてみましょう。
小林さん
国内で9割以上、海外でも7割以上と高い知名度を誇る長崎市。
マーケティング結果で驚いたことは、長崎市へ来訪経験のない方の多くが「見るべきところが少なそう」と思っており、長崎市民アンケートでは、若い方の観光推奨度が低い、といった結果でした。
立石さん
この結果を解決するための第一歩は、
私たち長崎市民が長崎市の観光に興味を持ち、暮らしのそばにある魅力に気づき、語り広めることだと思います。
高橋さん
なるほど、1つ目の課題を解決するために、
暮らしのそばにあるたくさんの魅力を、みんなで広めることが大切ですね。
次に2つ目の課題、「自慢したいことがありすぎ!」について、
地域創生型インフルエンサーとして活躍している美咲さんに聞いてみましょう。
美咲さん
新鮮でおいしいお魚に、街中を少し歩くと見渡せる港。視覚でも、味覚でも海を身近に感じられて、和華蘭文化だけでなく歴史も楽しめる。
そして、少し歩くだけで、街の表情が変わる。こんなふうに、長崎市にはたくさんの自慢したいことがあります。
旅行へ行く際にSNSで情報を検索する方が増えているからこそ、
長崎のとびっきりおすすめのお店や観光スポットなど、ローカル情報も交えながら地元目線で発信していくことが大切だと思います。
高橋さん
確かに、刻々と変化し続ける今の長崎を、SNSで積極的に発信することは、
旅行者にとって新たな発見に繋がりそうですね。
最後に3つ目の課題、「ぼんやりとした長崎像」について、
フォトグラファーで、「そうだ、京都行こう」を手掛けた髙崎さんにお話を伺ってみましょう。
髙崎さん
長崎市には、有名な建物や美味しい食べ物など、魅力的な観光資源がいっぱいあります。
それが逆にぼんやりとしたイメージになってしまったのだと思いました。
長崎市観光マスターブランド検討会では、フォトグラファーという職業柄、この多くの魅力にどうフォーカスを当ててどう編集していくのか、というアドバイスをさせていただきました。
長崎市民の皆さんの何気ない暮らしのなかにある「世界」にフォーカスすれば、魅力はより明確になるはずです。
高橋さん
何気ない暮らしのなかにある「世界」にフォーカスを絞ること、
それこそ、これからの長崎市観光のブランディングに必要なコトですね。
私事ですが、長女が修学旅行で長崎市を訪れ、すっかり虜になりました。
帰って、開口一番「長崎市に住みたい!」と言っていました。
住んでいると気づかないことが、長崎市外の人にとっては実は魅力的に映る、というわかりやすい例ですね。
愛される長崎市の観光ブランドづくりを目指して、みなさんと一緒に携われることを楽しみにしています。
「暮らしのそばに、ほら世界。」
市民の暮らしを包括するとストーリーが見えてくる
長崎市民の暮らしのそばいあるたくさんのいいトコロを無理に集約(〇+△)するよりも、
包括(〇×△)することによって初めて見えてくるストーリーがあります。
知ってる?
観光マスターブランドのロゴとスローガンの意味
長崎市観光マスターブランドのロゴとスローガンの由来や意味を、皆さんはご存じですか?
ここでは、そのギモンについて、お答えします。
ロゴマーク製作者 岩井さん
長崎の特殊で多様な文化が混ざり合うという魅力を集約するのではなく、すべてを包み込むことを意識しました。
長崎の未来はきっと”長崎市民の中”にあります。
すべては長崎市民全員が同じ目標に向かってひとつになるために。
そして、長崎市民全員の幸せのために。
長崎市を象徴するすべてのものに、このロゴとスローガンが印鑑のように入ってほしいです。
目線を少し変えると「ふつう」が「ふしぎ」に見えてくる
多様な文化と歴史の上に暮らす長崎市民にとっての「ふつう」は、
実は長崎市を訪れる人からすると「ふしぎ」で魅力的な観光資源。
そのことに気づければ、きっと新しい長崎市の魅力が見えてきます。
ふつうをナナメに見ることが
長崎市観光の明るい未来への第一歩
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花火屋さん
長崎市では1年中売られている花火も、この街を離れると実は”夏の風物詩的な存在”として主に夏しか売られていません。ましてや、爆竹を箱売りしている花火専門店があるのは長崎市ならではの「ふしぎ」な世界なのです。
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精霊流し
日本人の多くは「精霊流し」といえば同名の楽曲のように、しっとり厳かな雰囲気をイメージしています。だから、爆竹を鳴らしながら個人の霊を弔うのは、「ふしぎ」な光景として全国ニュースにも取り上げられています。
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白鉄火巻き
長崎市内のお寿司屋さんの鉄火巻はハマチやブリ、ヒラマサなどの「白い」魚を巻いたもの。しかし、鉄火巻の鉄火とは熱した鉄に由来していると言われ、一般的にはマグロの「赤」。白鉄火巻きは、魚種が日本一をいわれる長崎ならでは。
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平和祈念像/原爆資料館
8月9日11時2分。長崎市民は立ち止まり、平和を願い黙とうを捧げます。しかし長崎市や広島市以外では、原爆が炸裂した瞬間を知らない人もいます。被爆地で暮らす私たちには、世界へ向けて伝えるべきことがまだまだあります。
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伝来&発祥の地
長崎市内各所にある「〇〇伝来・発祥の地」の記念碑。海外との交流が生んだ多くの「日本初」があります。ボウリング・ラムネ・コーヒー……、数えればきりがないほどありますが、あなたはいくつご存じですか?
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オランダ坂と長崎孔子廟
「オランダ坂」を通り抜けると行き当たる、朱色に塗られた「長崎孔子廟」。少し道を歩くだけで様々な異国情緒を感じられます。日常から少し角度を変えて、ぜひ長崎の街をさるき、”暮らしのそば”にある歴史や文化を感じてみてください。
「I am 長崎人」
鈴木史朗 市長
開港以来、約450年もの間、長崎のまちは、海を渡ってきた様々なヒト・モノ・文化を受け入れ、交流の中から新たな価値を創造してきました。そのような長崎の暮らしのそばには、交流から生まれた豊かな食文化や祭り、異国情緒あふれる街並みなど、数えきれないほどの魅力が当たり前に存在しています。
長崎市観光マスターブランド「暮らしのそばに、ほら世界。」は、私たちの日常の中にこそ、大きな魅力があり、価値があることを伝えています。
長崎市民の皆さん、「長崎人」として、身近な暮らしの中から、世界を感じる長崎のいいトコロを発見し、みんなで語り、もっともっと広めていきましょう。
Iam長崎人では、音声講座を開講中!
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