ひがしやまてようふうじゅうたくぐん(ななとう) 東山手洋風住宅群(7棟)
市指定有形文化財
この7棟の洋館群は、明治20年代後半(1897年前後)頃にまとめて建設されました。
東山手の最下部の西向きの急斜面地を上下2段に分けて造成されており、狭い土地に7棟もの建物が建っているため、居留地(きょりゅうち)内の他の宅地に比べて建物が密集しています。
7棟の建物の共通点は全般的に多く、中でも、内側・外側ともに質素に作られており、欄間(らんま)などに中国風の意匠が見られるなど擬洋風建築(ぎようふうけんちく)であること、構造材料が各棟ほぼ同一であること、特に上段2棟は平面・立面ともに構造がよく似ていることが特徴です。これらのことから、社宅または賃貸住宅棟として計画的に建設されたことが推定できます。
このような用途の住宅建物が一箇所に集まって残存することは全国的に類例がなく、また、東山手の景観上、特殊で貴重なものです。
- カテゴリー
- 近代化の先進地 「和・華・蘭」の歴史・文化
基本情報
指定区分 | 市指定有形文化財 |
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指定年月日 | 平成元年9月4日 |
所在地 | 長崎市東山手町6-25ほか |
所有者 | 長崎市 |